一級建築士試験の施工RC(鉄筋と型枠工事)の勉強法や暗記法と過去問題

一級建築士学科試験の施工は範囲が膨大なため不得意とする受験生が多いです。

大手ゼネコンの監督経験があるような場合には得意であると思いますが。

実務未経験の場合や、住宅などの小規模建築を専門にしている場合には特に鉄筋コンクリート造の現場経験が無いためにこの分野は苦手となることが多いですね。

そこで今回は、施工の中でも特に鉄筋コンクリート造(RC造)をフィーチャーし、効率よく施工で点を取るための勉強法、数値等の暗記法を解説します。

ではさっそく見ていきましょう。

【関連】
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一級建築士試験の学科「施工」RC(鉄筋コンクリート造)鉄筋と型枠工事の勉強法や暗記法

一級建築士試験の「施工」でRC(鉄筋コンクリート造)に関する問題は例年4問程度出題されています。

内容は簡単なので理解することは出来ると思います。

ところが出題の仕方がけっこういやらしいのでミスが起こりやすいです。

ひっかけ問題が多いんですよね。

ではどうしたら引っかからずに済むのか?

それは紛らわしい数値等を暗記してしまうことです。

参考書やテキストには中々良い暗記法が載っていませんよね。

そこで今回はRCに関する暗記すべき事項をまとめてみました。

RC関連の暗記事項

RC関連の問題は、

鉄筋工事
型枠工事
コンクリート調合計画
コンクリート工事

に分かれます。

今回はこのうちの鉄筋工事と型枠工事をやっていきます。

次回はコンクリート調合計画とコンクリート工事をやりましょう。

鉄筋工事

異形鉄筋でフックが必要な箇所
あばら筋
帯筋
柱梁の出隅部の鉄筋(基礎梁を除く)
片持ち梁・片持ちスラブ先端の上端筋
煙突

連続で何回も唱えましょう。

「あばら筋 帯筋 柱梁の出隅部の鉄筋 片持ち梁・片持ちスラブ先端の上端筋 煙突」

何度も見ないで唱えることで覚えるんですよ。

鉄筋の折り曲げ形状と寸法

角度
余長
種類
鉄筋経
内法寸法
180°
135°
90°
4d
6d
8d
SR 235
SR 295
SD 295 A
SD 295 B
SD 345
16φ以下
D16以下
3d以上
19φ
D19?D41
4d以上
SD 390 D41以下 5d以上
90° 8d SD 490 D25以下 5d以上
D29?D41 6d以上

※片持ちスラブ上端筋のフックは90°か180°で、余長は4d

ちょっと複雑な表になりますが、これも暗記するんです。

暗記の仕方は、数値のみ順番に唱えて暗記します。

他の部分は表をよく見ることで後で補えばいいです。

とりあえず数値のみ覚えましょう。

180、135、90、90

4、6、8、8

235、295、295、295、345、390、490

16、16、19、19 41、41、25、29 41

3、4、5、5、6

加工後の許容差

項目
許容差(mm)
加工寸法
主筋
D25以下 ±15
D29以上 D41以下 ±20
あばら筋、帯筋、スパイラル筋
±5
加工後の余長
±20

加工後の許容差とは、出来上がった鉄筋部材の許される寸法の誤差です。

あばら筋、帯筋、スパイラル筋の数値がいちばん厳しいですよね。

かぶり厚さに影響してくる部分だからです。

15、20、5、20

鉄筋相互の空き
粗骨材の最大寸法の1.25倍かつ25mm以上
鉄筋経(呼び名)の1.5倍以上

このくらい空きがないと詰まって空洞が出来てしまいますからね。

直線定着の長さ
下端筋の定着長さ
直線重ね継手の長さ
フック付き重ね継手の長さ

に関しては追記することにしました。

過去に頻出している箇所ですから、もうしばらくお待ち下さい。

型枠工事

かぶり厚さは型枠と鉄筋の空きによって作られます。

最小かぶり厚さ(JASS5)

部材の種類
短期
標準・長期
超長期
内外 内部 外部 内部 外部
構造部材
</td>
柱、梁、耐力壁 30 30 40 30 40
床スラブ、屋根スラブ 20 20 30 30 40
非構造部材
構造部材と同等の耐久性を要求する部材 20 20 30 30 40
計画供用期間中に維持保全を行う部材 20 20 30 (20) (30)
直接土に接する
柱、梁、床及び湯の基礎の立ち上がり部分
40
基礎
60

※「内部」は内部に面する側で、「外部」は外部に面する側のことです。

※計画供用期間の急が標準・長期及び超長期で、耐久性条有効な仕上げを施す場合は外部に面する側では最小かぶり厚さを10mm減じることができます。例えば外壁をタイル仕上げにする場合などです。

※計画供用期間中に維持保全を行う部材で計画供用期間の級が超長期のものは、維持保全の秋季に応じて定めることになっています。標準的には20、30ということで(20)、(30)と表記しています。

この表の数値の単位はmmですが、覚えるときにはcmにすると覚えやすいです。

3、3、4、3、4

2、2、3、3、4

2、2、3、3、4

2、2、3、2、3

40、60

型枠の存置期間

建築物の部分
存置日数|平均気温
コンクリートの圧縮強度
種別 20℃以上 10℃〜20℃未満
せき板 基礎・梁側・柱・壁 早強 2 3 5N/m㎡(長期・超長期は10N/m㎡)
普通・高炉A 4 6
高炉B 5 8
スラブ下・梁下 支保工取り外し後 設計基準強度の100%
支保工 スラブ下・梁下 圧縮強度が12N/m㎡以上かつ設計により安全確認した場合|告示では28日 設計基準強度の100%
片持ち梁・庇 設計基準強度の100%

これは、表の理解と、

2、3

4、6

5、8

をとりあえず覚えましょう。

一級建築士試験の学科「施工」RC(鉄筋コンクリート造)の過去問題

過去問を解いてみましょう。

平成27年の「施工」問9です。

型枠工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.支持梁が鉄骨造である床型枠用鋼製デッキプレート(フラットデッキ)のエンドクローズ部分については、支持梁への掛かり代を50mm以上とし、オフセット寸法を40mm以下とした。

2.型枠支保工の構造計算において、固定荷重として、鉄筋を含んだ普通コンクリートの荷重(24kN/m3×部材厚さ(m))に在来工法の型枠の重量0.4kN/m2を加えた値を用いた。

3.計画供用期間の級が「標準」の建築物において、普通ポルトランドセメントを使用したコンクリートの湿潤養生を透水性の小さいせき板による被覆で行う計画としたので、コンクリート部分の厚さが20cmの壁のせき板については5日間存知した。

4.柱及び壁のせき板の存置期間をコンクリートの材齢で決定する施工計画において、平均気温が10℃以上15℃未満と予想されたので、普通ポルトランドセメントを使用したコンクリートについては、せき板の存置期間を3日とした。

簡単ですよね。

答えは4です。

型枠の存置期間の表を理解して2、3、4、6、5、8を暗記していれば間違えることはないですよね。

このような感じで、覚えてさえいれば確実に取れる問題が多いですから、暗記できるところは全て暗記してしまいましょう。

【関連】

以上今回は

  • 「施工」RC(鉄筋・型枠工事)の勉強法や暗記法
  • 過去問を解いてみよう

という内容でお送り致しました。

施工は得意な人と不得意な人で点数の差が大きく出る科目です。

不得意だと感じているなら尚更暗記が大切になってきます。

何度も記事を見なおして全部覚えてくださいね。

では本番まで頑張って学習しましょう。

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